この7月13日からイランに行く予定です。目的地はテヘランのみ。10日間の出張で、移動に費やすのが往復それぞれ二日の合計4日ですから、滞在は実質6日ぐらい、しかもその間のほとんどの時間は仕事のためにホテルの一室に缶詰にされる予定です。それでも少しぐらいは気分転換に外に出る機会も作れるはずですから、見れるものをできるだけたくさん見てこようと思います。初めての中東訪問はとても楽しみです。
私がかつて留学していた米国カリフォルニアには、イラン人の人がたくさんいました。私のボスも親はイラン系だと聞きました。1970年代のイラン革命で、たくさんのイラン人がアメリカに亡命したのだと読んだことがありますので、その名残でしょう。カリフォルニアであうイラン系の人はみんな、すごいお金持ちという印象がありましたが、逆に言えば、イラン系でカリフォルニアに住めるのは成功者のみということだったということかもしれません。友達のDくんの彼女もイラン系のものすごい美人で、周りの女性たちが「あ、またペルシャのお姫様がきた」というようなちょっとした皮肉を言っていたのを覚えています。(当時、英語で悪口を聞いていたわけですが、記憶では日本語になっているのが不思議です。"Persian Princess" と言っていたのかな?)
今回の滞在は、副業での仕事。でも職場の上長の許可も、研究所の所長の認可も降りている、正式な兼業仕事です。飛行機や宿の手配、VISAから何からぜーんぶを、仕事を依頼した先方や私の職場の方々が対応してくれていて、ものすごく気楽です。「大手の会社員の出張って、こんな感じなのかな?」と想像しています。
ペルシャ語もこの機会に勉強しようと思い、白水社の「ニューエクスプレス ペルシア語」も購入しました。ネット上にもあまりにペルシア語に関する情報がないのに驚きです。日本にはペルシア文化についても情報が少なすぎます。そういう私だって、この仕事が依頼された際に、知っていたペルシア文化に関する知識は、ケテルビーの「ペルシアの市場にて」による雰囲気と、司馬遼太郎の「ペルシアの幻術師」を読んだだけ、という酷い有様でした。にわか勉強がどれぐらい進むものか、たいして日もありませんが、もう少しばかり頑張って出張に備えてみようと思います。